アアルト展ではこれを見ろ!|Armin Linkeの写真
今回のアアルト展の最大の特徴は写真がメインの展示であるという点かもしれません。通常、建築家の展覧会というと巨大な模型が会場を埋め尽くし、その空間のいわば縮小体験ができるようになっています。...
View Article今日から大学
今日から日大理工1年生後期の設計の授業がはじまりました。後期からはようやく建築らしい課題がはじまります。学生時代、ようやく設計ができるんだとわくわくしたことを思い出します。 卒業後もつながっている教え子は、この時期に教えた子が多い気がします。かつて夜遅くまでやったエスキスも懐かしいですが、最近は学生も忙しくて放課後もサッと帰ってしまう…。...
View Articleアアルト展ではこれを見ろ!|パイミオサナトリウム
パイミオサナトリウム(1933)はアルヴァ・アアルト初期の傑作と呼ばれる建築です。そして私がアアルトの建築の中で最も好きな建築のひとつでもあります。 でもこの写真をぱっと見て、一般の人はどこがどう傑作なのか、さっぱり理解できないかもしれません。実を言うと私もそうでした。パイミオサナトリウムとの最初の出会いは大学生の頃、授業の近代建築史の教科書にあったこの写真でした。 最初の印象は、「なにこれ?」...
View Articleタイムカプセル
解体前の住宅に残っていたテレビ。空き家になってもう30年以上だという。住宅は時に貴重なタイムカプセルになる。 ブラウン管といっても、液晶世代の子たちにはもうわからないかもしれない。生まれた時からカラーテレビだった僕らが白黒テレビを知らないように。あの頃はリモコンなんてなかった。チャンネルを変えることをガチャガチャって言ってた。チャンネルを回すと実際にガチャガチャって音がした。...
View Article私の好きなアールトのディテール_1|レンガ積みのコーナー
<はじめに> 先の北欧の旅から帰ってきて、あらためて写真を整理しながら、旅先で気になったアールトのディテールをいろんなエレメントに分けて分類している。 あらためてアールトはフィンランドの建築家の系譜では珍しく凝ったディテールをたくさん残していて、何度も写真を見返しては「ううむ」と唸り、その思考の背景に思いを馳せる。自分自身の頭の整理を兼ねて、ここでも少しずつ紹介してゆきたい。 ◇...
View Article私の好きなアールトのディテール_2|自邸のフローリング張り
言わずと知れたアールト自邸。このメインカットは見学者なら必ず撮るカットだけれど、じゃあ床のフローリングはどう張られていたかまで記憶にある人はなかなかいないと思う。 私ももう何度目かのアールト自邸(実は泊まったこともある)なのに、そこをしっかりと見たのは今回がはじめてだった。アールト自邸のフローリングは意外と幅も狭く、長さも短い(W75xL650)。...
View Article私の好きなアールトのディテール_3|1インチの丸棒
アールト自邸のディテールのモデュールは1インチ(25mm)なのかもしれない。階段の手摺り、アトリエとリビングを仕切る引戸の引手など、随所に1インチ材が使われている。...
View Articleはじめての気密試験
今日は西小岩で現場が進むKOTIという住宅にて、気密試験がありました。 高気密高断熱住宅というのは、建て主にとっても、また設計者にとってももはや当たり前の時代となっています。...
View Article木造塾セミナー終了
昨日は神奈川建築士会 木造塾主催の講演会に登壇させて頂きました。私にとって神奈川は少々アウェイ感のある場所、果たして人が集まるのかと不安でしたが、なんとか会場も埋まってほっとしました。 フィンランドの話から住宅事例、ディテール、エスキース流儀まで広く横断した話でしたが、最後の懇親会では皆さまから温かな感想、何より面白かった!と言って頂けて本当に良かったです。...
View Article私の好きなアールトのディテール_4|引戸の家具
まず最初の2枚はアールト自邸(1936)のダイニング家具。デザインはアイノ・アールト。細部を仔細に見ても、アイノの家具デザイナーとしての確かな手腕を感じることができる。 そしてこの扉。これを見たときは衝撃だった。あたかも日本人の建築家がデザインしたかのよう。実際私も同じようなデザインの引戸をよく設えるが、80年以上も昔にアイノが既に試したものだったとは思わなかった。...
View Article☆設計相談のご案内(10月・11月)
[10~11月・土日祝の設計相談可能日] (10月8日現在) ※事前予約制となります ※平日でしたら予定が入っていなければいつでも対応可能です 10月 13日(土)・午前 20日(土)・午前 21日(日)・午前 27日(土)・午前 28日(日)・午前 11月 4日(日)・終日 10日(土)・終日 11日(日)・午前 18日(日)・午前 23日(金祝)・終日 24日(土)・午後 ◇...
View Article10年ぶりの自邸取材
竣工して12年目となる自邸の取材がなぜか2件たて続けに決まった。取材を受けるのは約10年ぶりくらい。昨日はその取材の一つがあり、そして今日も立て続けということで先週から準備で大忙し。 月並みな言い方だけれど、竣工当時より確実に今の方が空間は良くなっているし、経年変化や不具合も含めて、自分の身の丈に合った良い住まいを得たと今でも思っている。...
View Articleサイトがスマホ対応になりました!
リオタデザインのサイトが地味にバージョンアップしました。 https://www.riotadesign.com すでに数ヶ月前にプロトコルを信頼性の高い http→https に移行したのと併行し、水面下で進めていたのはスマホでの閲覧環境の改善でした。...
View Article私の好きなアールトのディテール_5|ツタを這わせる
アールトの建築の魅力のひとつに緑との関係がある。ツタや木が住宅と絡み合い渾然一体となった姿は、モダンな外壁ラインを周囲に溶かし、異物としての建築すらも自然の風景の一部としている。それこそがアールト建築の真骨頂だとでも言わんばかりに。...
View Article建築知識・実務者セミナー|畳のはなし
11月20日より東京ビックサイトで開催されるJapan Home & Building Show 2018「建築知識・実務者セミナー」にて今年も登壇させて頂きます。一昨年のテーマは板金、昨年は鋼板防水、そして今年のお題は「畳」とのこと。...
View Article100%LiFE 『クルマと共に暮らす家』
—– 2015年に川越市に竣工したFPを、100%LiFEというライフスタイルを紹介するウェブマガジンで取り上げて頂きました。 家中のどこからでも愛車を眺められる住まい https://100life.jp/hobby/36967/...
View Articleかざみちの家もあと少し!
チーム藤沢木工のキッチンが据わり、「かざみちの家」は急に完成に近づいた気がします。これから竣工に向かうこの活気に満ちた空気がたまらなく好きです。 ぱちんぱちんと音がするように、これまで積み上げた細かい納まりや考えの断片が統合に向かいます。神経がぴーんと線のようになってつながっている。そう思えたときにはじめて建物は設計者のものになるような気がします。 あともう一息です。...
View ArticleKOTIもあと少し!
かざみちの家と同時進行中の現場、KOTIも負けていません。 こちらも藤沢木工所渾身のキッチンが取り付きました。今回はダイニングテーブルも私がデザインして、キッチンと一体化して製作しています。 こちらも益々完成が楽しみです!
View Article愛媛へ
先週金~土にかけて愛媛に行ってきた。 目的は会いたい人、行きたい場所、見たい建築などがいっぱいあったためだけれど、このわずか二日間で見たこと体験したことお会いした人の話は、たくさんありすぎてとてもここでは書けない。フェイスブックなどSNSにその多くの写真を載せているので、ご興味ある方はそちらをご覧頂きたい。...
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