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Channel: リオタデザイン|建築設計事務所
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OZONE HOUSE MEETING

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昨日は朝からずっとOZONEに缶詰の1日でした。OZONE HOUSE MEETINGのイベントでは建築家の伊礼さん、タニタハウジングウェアの谷田社長のトークセッションに、聞き役として登壇しました。伊礼さん、谷田さんお疲れ様でした!

今回は、タニタガルバコンテストでコーディネーターを務めたご縁からご指名を頂き、今回のお役目となったのですが、個人的にも大好きなお二方から直接お話をお聞きできて、大変楽しませて頂きました!最後時間を勘違いして時間オーバーとなりスミマセンでした…汗

伊礼さんからは「日本一の名司会者」の称号を頂いたのですが、伊礼さん、私は日本一の建築家を目指します…。

夜はOZONE登録建築家の報告会&懇親会で、年に一度の顔ぶれにも色々ご挨拶。コンペに負けた相手とのオフレコトークや、あんな話やこんな話。ここでは書けませんが、まあ、皆さんまた呑みましょう。

長い一日でした!


吉敷町の家・上棟しました

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さいたま市で進めていました「吉敷町(きしきちょう)の家」が本日無事上棟しました。
この住宅のハイライトは、なんといっても解放感のある高い天井のリビングと、それを構成する構造システム。今回は「張弦梁(ちょうげんばり)」と呼ばれる架構形式を取り入れています。

6mものスパンをしっかりと大きな梁で飛ばすのはセオリーですが、やりすぎるととても重い印象の天井になってしまいます。これをなるべく軽やかに、小さな梁ですっきりと見せたいと考え、今回はスチールと組み合わせるハイブリッド梁に、そしてさらに考えを進めて張弦梁形式による架構を考えました。

張弦梁はもともと空港や体育館など、柱のない大空間を実現するために用いられる手法で、住宅に取り入れた例はそう多くないかもしれません。一歩間違えると大げさで、構造ばかりが主張した空間になる恐れもあります。そこで、そのスケールやディテールは繊細に、細心の注意で進める必要がありました。


こちらが初期スケッチになります。

このスケッチでは各部をボルトによるピンジョイントで考えていましたが、構造家の山田憲明さんと相談し、[25xt12]と[22xt6] 2種類のフラットバーによる剛接合によって構成することになりました。


鉄骨屋さんによって製作された鋼材と45×120のベイマツKD材を、現場で大工さんが合わせて地組みしています。これだけが現場に置かれていたら、何の材料かわかりませんね。



梁せいはわずか120ほどしかありません。こんな割り箸みたいな材料で本当に飛ぶんかいな?というくらい華奢な印象。これが木とスチールの組み合わせによって成立するハイブリッド梁の魅力です。

この家では他にも見所がいっぱいあります。これから進捗にしたがって、それらが現れてゆくことになるでしょう。これからの現場通いが楽しみになりそうです!

秋の展覧会

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息子が通う美術教室の秋の展覧会へ。息子は秋口から製作していた剣を2点。一つは進撃の巨人の超硬質ブレードですが、もう一つは彼のオリジナルデザインによるもの。小学生らしい素朴な製作物が並ぶ中で、ちょっと場違いな完成度…。来場者による「いいね!」シールもいっぱい張られていました。

私も技術的な部分で手を貸したり助言もしましたが、自分が何をしたいのか、どうしたいのかを考えて、最後まで表現の工夫ができたという意味でも、今年はとても良い作品ができたのではないかと思います。

教室の先生も、褒めすぎなくらい褒めて下さいました。子を褒められて嬉しくない親はいないと思いますが、それ以上に等身大の彼を100%受け入れてくれる場所があることに救いを感じました。

彼のオタクぶりは最近さらにパワーアップして、美術教室の中学生の生徒からも一目置かれているのだとか。そこは誇って良いのかわかりませんが、アートとオタクは紙一重ということで、これからも我が道を進んで欲しいと思います。

建もの探訪OAは今週末です

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以前、川越に竣工しましたFPという住宅について、渡辺篤史さんの「建もの探訪」の取材を受けた話を書きました。

[建もの探訪撮影@FP]15/09/12
http://www.riotadesign.com/blog/150912.html

そのオンエアが今週末(11月14日|土曜日 テレ朝・AM5:00~5:30)に予定されています。朝も早いので、どうか皆さん目覚まし時計かタイマー録画のセットをお願いします。

『ロの字型平面と4層スキップフロアの併用で全ての部屋が中庭を通じて繋がる家。蔵の街・川越に似合うシックな外観と超開放的な内部というギャップ。施工精度の高さも印象的』 (番組告知文より)

”施工精度の高さ” →堀尾建設さんの神精度(!)

どうかお楽しみに!
私は出演しませんのであしからず。


渡辺篤史の建もの探訪 | http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/
(関東圏の場合:テレビ朝日・毎週土曜日 朝5:00~5:30)

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SHIN CLUB #188

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9月に竣工した集合住宅[A-FLAT]について、施工を担当した辰さんの発行される機関誌「SHIN CLUB」にて取材記事を掲載して頂きました。上の写真は表紙ですが、別の項にて内部写真や計画の経緯も含めてご紹介頂いています。

また「フロントライン」というコーナーでは、私個人のインタビュー記事も掲載頂きました。広報の松村典子さんによる取材で、フィンランドとの出会いや留学、独立までの経緯などについてお話しさせて頂きました。

そもそも中堅の施工会社で、このようなちゃんとした取材ベースの機関誌を、定期発行されていること自体が珍しいと思います。辰さんの現場の仮囲いには防水処理されたこの機関誌が名刺代わりに張られ、道行く人にも読んでもらえるように工夫されていて、さすが「日本一の建築屋」を自認する会社だなあと感心させられました。

以下のサイトからPDF版をダウンロードできるようです。
ご興味ありましたら是非ご覧下さい。(#188です)

SHIN CLUB
http://www.esna.co.jp/shinclub/

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東京競馬場へ

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今日はJRAにお勤めのクライアントにご招待を受け、家族とスタッフを連れて東京競馬場へと行ってきました。これまで競馬はやったことがなく、スタッフも皆今日がはじめての競馬体験です。

はじめての東京競馬場は、とっても大きかったです!

着いて早々、その建物の規模に圧倒されました。その目的からも、観客席が大きくせり出していて、構造物としても大変迫力があります。


そしてこの空間!木質ハイブリッド梁など見所が満載です。…て思わず建築ばかりに目が行ってしまいますが、今日は建築を見に来たのではありません。

馬はいったいどこにいるのでしょう?


いました、いました。

こちらがパドックです。出走前の馬がここでぐるぐると回っています。皆熱心に見入っています。


クライアントによるアテンドで、来賓席に通して頂きました。
ここが噂に聞く来賓席なのですね。下々を見下ろす…いや、他意はありませんが、なんだか良い気分です。


馬券の買い方を教えて頂き、早速実践編。
新聞のコメント欄を読み込んで、勝ち馬を予想してゆきます。…といっても最初なので、まずは単純に新聞の予想で◎や○が多く付いている馬を買うという単純な作戦から入ってゆきます。

しかしどうしてどうして。たったこれだけでもかなりの確率で当てることができます。クライアントもおっしゃっていましたが、当たらない競馬ほどつまらないものはありません。釣りと同じですね。


ところが何レースか経験すると要領を得てきました。もうちょっと複雑な組み合わせを試したり、冒険したり。スタッフらは熱心にパドックへも足を運びはじめました。

私もパドックに行ったのですが、どの馬が良いのかさっぱりわかりません。パドックは諦め、私はナントカのひとつ覚えのように、手堅い馬を片っ端から保険をかけて買うという作戦を愚直に遂行してゆきます。


どちらでもないのがこの人。馬券を買いたいというので適当な馬を言わせて買ってくると、これまたピタリと当てるのです。やはり無欲の勝利なのか…。

我々も最初は半日くらいのつもりで行ったのですが、あまりの面白さにやめられなくなり、結局最終レースまで残ってしまいました。奥さんなどは、途中から京都のレースなども買っていたようです。しかも見事に当てたとか。


よく競馬ですってんてんになった話などを聞きますが、言っても小心者の我々は100円~300円くらいをコツコツ賭けているので、外れてもそんなにマイナスになるわけではありません。2回か3回に一回くらいは勝てるので、負けてもすぐに取り返すことができます。

終わってみると、スタッフ牛島がダントツでウン千円の勝ち(素質あり?)。次が息子で1,500円プラス。あとは1,000円マイナスくらい。そして私は…ダントツの負けでマイナス2,000円ちょっとでした。

敗因は最後に負けを取り返そうと、気が大きくなって突っ込みすぎたためです。ハァ、反省…。


でも今日はとても気持ちが良かったですし、行楽地に遊びに行ってお金を使ったと思えば全然安いと思います。(あ、これは私が自分に言い聞かせている言葉です)

競馬に対するイメージも今日一日ですっかり変わりました。またリベンジを誓って遊びに来たいと思います!

最後にクライアントのSさん、お忙しいところご丁寧にアテンド下さいましてありがとうございました。本当に楽しい一日でした。また希少な来賓席までご用意下さり、貴重な経験になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

暁の家・竣工パーティ!

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昨晩は先月竣工し、まだ先週引っ越したばかりという「暁の家」のSさん宅へお邪魔してきました。竣工パーティをやりましょう!というお誘いだったのですが、引越して間もないのにいいんですか?と心配する我々をよそに、ノリノリでお誘いくださいました。

といっても、Sさんとはオープンハウスが終わった後も打ち上げをやりましたし、お昼もご馳走になったり、竣工に絡んではもう既に何度か乾杯をしているのですが、とにかく明るい安村、じゃなかったSさんとは、もう何回乾杯しても話が尽きません笑

家の中はとても引越直後とは思えないほど片付いていて、新居のために選び抜かれた家電や家具、照明が隅々を飾っていました。もうまんまセレクトショップがオープンできるんじゃないかというくらいに。



私が知らないものもたくさんあって、いろいろ教えてもらっちゃいました。今はお施主さんの方がずっと物知りでセンスも良く、こちらが勉強させてもらうことばかりです。

そしてこの家の中心はなんといってもこのアイランドキッチンです。


仕事が終わるとご主人はどこにも寄らずに、真っ先に家に帰ってここで一杯やるのだとか。いや、これがあったらそうなりますよね。きれいなママさんもいますし笑。
話も、こっちのほうが断然盛りあがるんです。

そしてもうひとつのハイライトはこちら。


もうね、とっても可愛いんですよ。こっちの視線を意識してかはわかりませんが、ちゃんとサービスでキャットウォークに出てきてくれました。

他にも猫にとってはたまらないスポットを家中に作っているのですが、その設計意図を正しく理解してフル活用してくれているようです。猫も日々とても楽しそうだとか。それを聞いて一安心です。

そして最後にご主人の書斎(という名の趣味部屋)を覗くと、こちらも大変なことになっていました。


これぞ「男の城」って感じですよね。素晴らしい!これぞ世の男たちの憧れ。Sさんの世界がここには凝縮していました。

実はここは玄関脇納戸の片隅に位置しているのですが、この手前の棚には何が納まっているかというと、


これ全部ルアーなんだそうです!すごっ。職業バスプロですか?っていうくらいの量です(ちなみにそっち方面のヒトではありません)。他にもここにはボートのエンジンからエレキギターまで揃っています。

しかも中身は全部トップウォータープラグですよ。これが意味するものを理解した人は、今モニタの向こうでにやけてることでしょう。これだけで何の説明も要りません。

この日も根っこが生えて、ずいぶん長居をしてしまいました。
Sさん、おもてなしの数々本当にありがとうございました!気持ちよく、ほろ酔い気分(よりはもうちょっと酔っぱらってましたが汗)で帰路につきました。

次のお誘いもお待ちしております!

タニタプロジェクト・Part3(しだれ桜の家編)

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さて「タニタプロジェクト」と称したこのブログのシリーズも、ついにPart3に突入です。

2013年に竣工した「しだれ桜の家」にもくさり樋を設けていたのですが、先の「竹林の家」同様ダイヤクロス型のくさり樋を設けていたため、雨が降る度に飛沫が飛び散り、玄関扉やポーチをびしょ濡れにするという問題が起こっていました。


当時はくさり樋といえば、純和風のものか、モダンなものだと今回使用したダイヤクロス型などが主流で、雨がちゃんと落ちるかなんて考えるまでもなく大丈夫だろうと考えていたのですが、甘かったですね。

こちらを先月発売となったタニタハウジングウェアの新型くさり樋ensuiに交換したい、ということで、本プロジェクトは「既存の半丸たて樋に取り付いた既存くさり樋を、ensuiに交換するためにはどうしたら良いか?」を考える試みとなります。


すでに「竹林の家」の交換事例は先に書かせて頂きました。今回も同じように軒樋ごと交換するという方法もあるのですが、一般事例に置き換えれば、職人さんの手間を考えると、おそらくはパーツの材料費以上に割高な工事費になるに違いありません。

今回はこちらを視野に入れ、軒樋はそのままで既存のラッパを交換するだけで簡単にくさり樋が交換ができるよう、専用のラッパ型アタッチメントを特注で作って頂きました。

はたして、これを使えば素人でも簡単に付け替えができるはず。今回それを実証すべく、我々リオタデザイン(私+スタッフ)だけで付け替え作業に向かいました。


まずこれが、既存のダイヤ型くさり樋です。

ご覧のように根元に通常のラッパを使用しているため、ここで水が広がってしまい、くさり樋にうまく水が集まってくれません。


そこで取り出したのがこちら(ジャジャーン!)

タニタハウジングウェアの担当者(岡田&関口ペア)にお願いして作って頂いた特注アタッチメントです。これ、何が違うかというと



左が通常のラッパ、右側が今回特注のラッパになるのですが、ご覧の通り、落とし口の部分がキュッとすぼまっているのがわかると思います。

お茶を飲むとき、普通は口をすぼめて呑みますよね。口を開いて呑んだら口の端からこぼれてしまいます。つまりこの現象を改善したアタッチメントということになります。


早速交換しました。
ラッパは上部の板を折り曲げて軒樋に引っかけてあるだけなので、工具を使わずとも簡単に付け替えができました。交換に要した時間はわずか20~30分ほどでしょうか。

クライアントにも、もう終わったんですか?と驚かれてしまいました。



外から見ても、最初からそうだったんじゃないかというくらい馴染んでいます。製品コンセプトである「建物と寄り添うデザイン」という思想が、ここでも有効に生きていると感じました。

きっと我々の過去の住宅と同様に、既存のくさり樋の不具合で困っている設計者や建て主さんはたくさんいらっしゃると思うんですよね。あるいは、現在はたて樋を付けているけれど、鬱陶しいから軽やかなくさり樋に替えたいという方もいらっしゃるかもしれません。

現在の軒樋を交換しないでラッパだけで交換できるようになれば、助かる方や喜ぶ方もきっと多くいることでしょう。

で、もうひとつ気づきました。


こちらは先日新築で取り付けた事例なのですが、新築時は軒樋に開ける穴を調整できるのでこのアタッチメントを使わなくても、ダイレクトに取り付けることが可能です。

でも写真のように、近くでよく見ると軒樋の穴位置によっては、板金の”バリ”が見えてしまい少し気になるかもしれません。(担当者曰く、半丸軒樋に直接取り付ける場合は、”バリ”が見えないよう穴を開ける位置にコツがあるそうですが)


その点このくさり樋用のラッパを使うと、この部分が見えないばかりか、形もスッキリさせられるという利点があるような気がします。


ここまで書いてきてなんなのですが、このくさり樋用のラッパアタッチメントは今回特別に作って頂いたもので、まだ製品化はしていないそうです。

担当者としても、今回のような事例用として近い将来にはラインナップに加えたいとのことでしたが、私としては是非前向きに検討して頂きたいと思っています。

同じ思いの方がもしいらっしゃいましたら、設計者の声として是非届けて頂けたらと思います笑。きっとメーカーの開発を後押しするのは、そういう声の集積だと思いますので。

ともあれ、今回も多大なご協力を頂きましたタニタハウジングウェアの岡田さん、関口さんには、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

またクライアントのMさん、長らくご不便をおかけしました!
こちらもしばし様子を見てお使い頂けたらと思います。


私、馬鹿なのかな

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街を車で走っているとやたらと目につくガソリンスタンドがある。これを仮にE社としよう。バンバンCMも流れているあそこである。

このE社の系列スタンドには専用のカードがある。このカードを使うと、常に店頭価格よりも割引価格で入れられるという。ならばこのカードを作らない手はない。私はこのE社のカードを申し込もうと考えた。

ところがである。このカードはなぜか個人専用で、法人は別途ビジネスカードとやらを作らないといけないらしい。もちろんビジネスカードで結構である。私は早速近所のスタンドへと足を運んだ。

店頭でビジネスカードを作りたい旨を申し出ると、奥からマネジャーらしき人物が出てきた。手には申込書を持っている。そしておもむろに説明を始めた。
「このカードで入れると店頭価格よりも7円高くなります」

は?私は混乱する。

構わず説明を続けようとするマネジャーを遮って尋ねる。
あの、高くなるって言いました?

「はい、7円高くなります」

えーっと、あの、ごめんなさい。私が馬鹿なのかな。理解できないんでもう一度聞いていいですか?7円高くなるって、どういうメリットがあるんでしょう?

「あ、はい。法人様だとお引落しが法人口座から引き落とせるので、お支払いが楽になります」

楽になるって。
えーっと、あの、ごめんなさい。私が馬鹿なのかな。それともマネジャーさんが、いやなんでもないです。わかんないんで、もう一度聞いていいですか?

クレジットカードでもガソリンって入れられるじゃないですか?法人カードなら法人口座から落ちますよね。そうしたら言っても店頭価格じゃないですか。

「ですね」

なのになんで、わざわざビジネスカード作ると7円高くなっちゃうんですか。それって損ですよね。何かいいことあるんですか?

「あぁ、そうですね。やっぱ、お支払いが楽になるってことでしょうかね」

えーっと、あの、ごめんなさい。やっぱ、私が馬鹿なのかな~。いや、もしかしたらガソリン会社さんが○○なのかな。ちょっとわかんないんですけど、間違っていたらごめんなさいね。

会社で車使っている人は、週末だけ車に乗る人より、ちょっと買い物に車使う人より、たくさんガソリン使いますよね。てことはお得意さんなわけだ。ガソリンスタンドはこういう人にたくさん来てもらいたいわけだ。ここまではいいですよね?

「はい」

他よりもお安くしますから、お客さん贔屓にしてくださいよ~、ていうのが商売ですよね。なのに、なんでそこ高くしちゃうかな?あれ、私間違ってるかな。

「いや、私も言っていて、これって得じゃないなーって思いました」

でしょー!よかった。私馬鹿じゃなかったんですね☆
て、おい。

あとで調べたら、地元の契約スタンドの店頭価格プラス7円の固定価格で、全国一律同じ値段で入れられるっていう”メリット”らしいんですが。それってメリットなのか?そもそも地元価格プラス7円ってどんだけ郊外だよ、ていう。だったら地元で入れるし。しかも店頭価格で。

やっぱ私が馬鹿なのかな?
誰か、カラクリ教えてください。

三日月宗近

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息子がまた何かをつくりはじめました。今度は「三日月宗近」をつくるそうです。

三日月宗近は平安時代に作られた名刀、ということのようですが、おそらく息子としては平安時代の云々という謂われはどうでもよく、ゲームのキャラクターが持っていたこのアイテムが欲しかったのだろうと思います。

欲しかったらお金を出せば何でも買えるこの時代、欲しかったら自分で作るという発想は息子ながらに褒めてやりたいと思いますが、ただこれちょっと難易度が高そうです。週末仕事の傍ら一緒に作ることにしました。


二人で剣を作るのはこれで3回目なので、だいぶ要領を得てきました。材料も揃っています。ということで、ほんの半日ほどで完成。今回は三日月宗近を正確に再現し、刀を少ししならせた形にしています。


今回の力作はこの持ち手の部分。平紐をねじりながら巻いてゆくことで、本物らしい握りとなりました。

これ全部をこのクオリティで作るのは、もちろん息子一人では無理なので私が手伝っていますが、けして私が作ってあげたわけではありません。全体をこうしたいという構想や、色も彼が自分で考えて塗料を買ってきましたし、握りの平紐も彼が手芸店で買い、ネットで巻き方を調べて、それを見ながら二人で巻きました。

思えば設計やデザインも、考えるのは我々ですが、作るのは職人さんや専門工なんですよね。

息子はお世辞にも手先が器用とは言えないので、たぶん製作は今後も苦手なんだろうなと思いますが、こういうものを作りたいという意志と、どうすれば良いかを考える頭、そして具体的な方法論だけ身につけることができれば、私のような”職人”の力を借りてでも物づくりをすることはできるということです。

彼にはまだそんなことはわからないかもしれませんが、物づくりの楽しさとともに、どこかにこうした経験を記憶を留めてくれたら良いなと思います。

OPEN-d・オープンハウス終了

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先週土曜日、木更津「OPEN-d」のオープンハウスを開催させて頂きました。

遠方であることと、クライアントのご意向もあり、セミクローズでの開催とさせて頂きましたが、多くの方に来て頂きました。足を運んで下さいました皆様、誠にありがとうございました。

平屋の中庭プランというのは、誰しも憧れるプランのひとつです。今回のOPEN-dは、2012年竣工のDONUTのいわばリメイクプランの住宅なのですが、似ているようで内部構成は全く異なります。

この日は元祖DONUTのクライアントや、DONUTからつながった過去のクライアントなどにもお越しいただき、いわばDONUTつながりのオフ会のようでもありました。


今回の家族構成は猫を飼っておられるご夫婦ということで、「ここはどうしてこうなっているの?」という設えの動機付けがほとんど「猫」に収束してしまうような、ある意味個性的な住宅に仕上がりました。

またご主人の趣味である”車”という部分も、今回外せないポイントだったような気がします。愛猫家と愛車家?のクライアント率が(なぜか)高いリオタデザイン。そんなクライアントさんのニッチな心も掴めてきたような気がします。







出来あがった住宅の佇まいは、スケールや開口などどこか非日常感があり、住宅というより美術館か何かが建っているような不思議な建物になりました。

また朝と夕方の表情も異なり、こちらも印象的でした。特に夜に灯りの点った姿はいいですね。東京湾に沈む夕日もガラスに反射してきれいでした。



木更津というと、多くの方から「遠い!」という反応を受けていましたが、埼玉の我が事務所から木更津まで、アクアラインを使うと所要時間は片道1時間半~2時間ほどで、現場監理では意外と近いとも感じました。

ただ、東京湾を渡っただけなのに、いろんな意味で文化の違い?や気候の違いも感じました。幸いにして理解のあるクライアントと、信頼の置ける工務店さんと出会うことができ、良い仕事を残せたような気がしています。

クライアントのHさん、そして小島建設の担当長谷川さんには、この場をお借りして御礼申し上げます。最後までありがとうございました!

『紫陽花の家』 写真アップしました

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今年7月に竣工しました「紫陽花の家」の写真を以下にアップしました。
撮影は新澤一平さん。安定のクオリティです。

『紫陽花の家』
http://www.riotadesign.com/works/15_ajisai/

写真家がレンズを通して見た空間は、どうも設計者が見ている空間とは異なるようで、気にも留めていなかった視点にフォーカスが当てられ、知り尽くしたつもりだった空間に新たな発見をすることになります。それが毎回新鮮で、第三者に撮影をお願いする所以にもなっています。

この住宅は、竣工時は「コートテラスの家」というタイトルでしたが、その後湊さんに庭に植えて頂いた紫陽花(あじさい)をクライアントがいたく気に入られたため、「紫陽花の家」というタイトルにすることにしました。7月の梅雨空の下完成した家としても相応しい名前です。

この日もこのタイトルにお似合いの薄曇りの天気。
こんな霞がかった光がこの家にはよく似合います。


TOPWATER

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小金井に計画中の住宅です。タイトルはTOPWATERといいます。敷地は23坪と小さく、しかもそれに対して建ペイ率が50%、容積率が80%と非常に厳しい制約がかかっています。

狭小住宅のセオリーとしては、まずは建ペイ率いっぱいに平面を展開し、あとはどこまで高さを稼げるかという解き方になるのですが、ここでは容積率80%という壁も出てきます。つまり、1階を50%で展開しても2階は30%しか床ができないのです。

しかも敷地は陽当たりも悪く、今回は既存住宅の建て替えなのですが、クライアントは一日中陽の差さない1階リビングでの生活に不満をお持ちでした。つまり今回は2階にリビングを持っていき、かつその面積が最大になるような作り方を考えなくてはなりませんでした。

いや、できてしまえば何ということのないことなのですが、これプランニングに相当苦労したんですよね。まず敷地に車を2台駐車するための駐車パターンを100パターン以上作りまして、そこから4パターンに絞りました。そしてそのうち捨てがたい2パターンについてそれぞれプランを作り、結果決まったのがコレというわけです。

だから、どこからどうツっこまれても絶対の自信があります。
この敷地にはコレなんです!間違いありません。


それに加えて、クライアントの嗜好にも真っ正面で応えました。
タイトルのTOPWATER、釣りをやらない人にはわからないかもしれませんが、バス釣りをかじったことのある人ならニヤリとするはずです。

バス釣りのルアーにトップウォーター・プラグというのがあり、水上にプカプカ浮かんで決して水中に潜っていかないタイプのルアーのことなんですが、熱狂的なバスアングラーの中にはこのトップウォーターしかやらないという人がいます。

なぜか?面白いからです。
ルアーがキテレツな動きをしながら水面をスベってくるのが目で見えますし、バスがバシャッ!と食いつくその瞬間もすべて目の当たりにできるわけです。こんなに面白い釣りはないでしょう。

じゃあ、良く釣れるのか?残念ながらあまり釣れません。
いや、まず釣れないと言っても過言ではないかもしれない。

限られたシーズンの、限られたコンディションの中でなら面白いように釣れることもあるのですが、そんなことは本当に希なことです。そういうときは、状況に応じた別のルアーや小さなソフトベイトを使うというのが定石の釣り方なのです。

ただトップウォーターマニアにはそんなことなどお構いなしです。TPOは無視、空気も読みません。冬だろうがなんだろうがトップしか投げないのです。

なぜなら、”遊び”だからです。

競馬でいえば大穴しか狙わない人。当たったときの喜びは大きいですが、そうでないと…。まぁ、反社会的とまでは言いませんが、道楽者の誹りは免れないところでしょうね。

ハイ、これでこのクライアントがどんな方かおわかり頂けたかと思います。


そして、たまたま10月に竣工した「暁の家」のクライアントもそんなトップウォーターマニアの方でした。上の写真は、この方のタックルを見せて頂いた時のものです。見事にトップウォーターしか入っていません。(もう笑うしかありません)

そして「暁の家」の玄関前にドーンとカヤックが掛けられていた写真もこのブログで紹介しましたが、トップをやる方はルアーだけでは飽き足らず、自分もプカプカ浮かびたくなるのでしょうか。暁の家同様、今回もカヤックを所有されている方になります。

さてカヤックを今回はどう収納するのか?
上の模型写真にもチラッと映っているので探してみてください。(下の模型写真でも”トップウォーター”が隠れキャラになっています。わかりますか?)


内部はロフトが天井から吊られている構成になっています。

果たして天井から床を吊るなんてことがどこまでできるかわかりませんが、ここは構わず攻めましょう!なんといってもTOPWATERなんですから。でも不思議とこの床が、水面にプカプカ浮かぶトップウォーターそのものに見えてくるから不思議です。

そして外部のバルコニーも、外壁からドーンと2.2mも飛び出しています。構造はどうするのか?って。そんなことはどうにでもなることです(たぶん)。ここは構わず攻めましょう!なんといってもTOPWATERなんですから。

とにかくクライアントがいつも楽しそうに打合せをして下さるので、こちらもついつい乗せられてしまいます。プレゼンも大変喜んで頂きました。

遊び心満載のTOPWATER、こちらも進捗が楽しみです!

畳家具リニューアル!

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2007年に自邸を建てた際、リビングに畳の家具を入れました。
けして広くはないリビングを広く使う工夫として、当時友人の家具デザイナー・野木村敦史さんにお願いして、座ることのできるような可変の収納家具を作って頂いたのでした。

上の写真は、当時とある取材で撮影して頂いたものですが、日常がこんなにオシャレなわけはなく、実際にはそれはもう…という状況(惨状?)で、子供がいるご家庭はどこもそうだと思いますが、我が家とてそれは例外ではありません。

そしてこれが今の状況。



畳の下はこんな風に引き出しになっていて、主に子供のおもちゃ箱になっています。この家具を作ったことは本当に大正解で、さもなくばこの大量のおもちゃはどうなっていたことか…。

そうでなくとも、上の畳奥の一角のように、ここには収まりきれないものが溢れています。一過性のものではあるかもしれませんが、子供はある時期までは自分の部屋ではなく、家族の空間の中に自分の領域を作ろうとします。これは片付けろと言ってもダメなんですね。子供にとって、そこに自分の領域があるということが重要なのでしょう。

それはさておき、この畳家具、少し掟破りな畳の使い方をしています。縁なし畳の小口をそのまま見せているのです。この処理によってデザイン的にもとてもスッキリすると同時に、子供がぶつかっても怪我をすることがありません。手触りも座り心地も良いです。野木村さんによる思慮深いデザインです。

ところが案の定というべきか、竣工してもうすぐ9年になろうかというこの時期、だいぶ畳が痛んできました。



そこで畳替えをすることにしました。

幸い畳床はとてもしっかりしたものを使ってくれていたので、ベースはそのままで、畳表だけを交換すればなんとかなりそうです。ただ野木村さんは静岡の方なので、送るにも一苦労です。そこで、自邸でお世話になった堀尾建設さんに相談することにしました。



畳屋さんも気を利かせて、いろんな畳表を持ってきてくれました。
実にいろんな畳があるんですね。ふだん畳表単体で手に取ることはほとんどないので、とても興味深く勉強になりました。


たとえばこれは「市松表」
い草の根と穂の部位を交互に折り込むことで、このような不思議なパターンが浮かび上がります。当初のこの畳家具に使われていた畳表は、この市松表でした。


次にこれは「目積(めせき)表」
目が詰まった繊細な表情になります。縁なし畳の定番かもしれません。


そしてこれは「琉球表」
いわゆる琉球畳といわれるもので、い草の断面が三角形の形をしていてとても強いのが特徴です(産地は大分だそうです)。表情もゴワゴワしていて、いかにも”南国”な感じが出ています。

今回は強度を持たせたいと思っていたので、この琉球畳にはとても惹かれました。風合いも好みで、空間にも変化が出そうです。ただ、散々迷って決めたのはこちらでした。


いわゆる「和紙表」というやつですね。うちの住宅でも定番としているものです。

琉球表はやはりその「ゴワゴワ感」がネックでした。端部をちゃんときれいに織り込めるか。普通の畳と違って端部が見えるので、ここに固定針を使えないことなどに不安がありました。あとちょっと値段も高かったですね・・。

和紙表はとても強度が強いのが特徴です。強度はい草の3倍くらいあるのではないでしょうか。しかも安価です。

実際この畳家具は、普段はこの上にたくさん物が置かれてしまっていて、表が見えることがあまりないのです…。なので子供が成人するまでは、実用重視でいくことにしました。



ようやく畳が出来上がり、運び込まれてきました。
すっかり見違えるようになりました!端部もこの通り。



今回畳交換に協力して下さいました堀尾建設さんと、その畳屋さんに感謝です。また、相談に乗って下さいました野木村さんもありがとうございました。家具をこうして経年と共に手を入れてゆくと、益々愛着がわいてきますね。

なにより、この畳家具は我が家のトレードマーク!
これからもまだまだ現役でリビングの中心にあり続けることでしょう。

ぐるぐるはみがき方式

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「建築知識」で連載を持つようになり、すでに現在の執筆分で第5回目を数えます。ちなみに今何月号の原稿を書いているかというと2月号です。2月号ですよ?まだ1月号ですら発売されていないというのに!?春になっちゃうよ?

それでも粛々と締切はやってくるのです。

実はこれまでも、ほぼ毎月のようにディテールの寄稿を続けていたので、実はやっていることは物理的には変わらないんですね。ところが連載は何が違うかというと、私の目線でありとあらゆるディテールを網羅して解説しないといけないということなんですね。

いやね、これがしんどいんですよ。自分の引出しの少なさにびっくりです。
わかりやすい例えをするとですね、歯磨きがありますね。

歯磨きが残り少なくなるとぺちゃんこになりますね。そうすると毎日絞り出すようにして歯磨きを出すでしょう?あれです。連載を持つというのはあれなんです!もう絞っても何も出てこないよ~と頭を抱えるんですが、追い込まれて後ろの方からぐるぐるぐるって絞り出してくると、ちょっろって出るんです。

もうなくなった!と思ってまたぐるぐるぐるって絞ると、またちゃんと一回分は出てくる。あれって不思議ですよね。もうないって思ってるのに、毎回一回分だけちょろって出る。気づけば、あれから一ヶ月くらい磨いてるよ?ていう。

連載は一年以上続くって話を聞いているんですが、果たして持つんでしょうか。持つんでしょうね、ぐるぐるはみがき方式で。

そして今日、やっと2月号に筋道を付けたと思ったら、またですよ。
「建築知識」からまた別企画での原稿依頼ですよ。来週までにだって!?
(ゴーストライター募集中)


新国立競技場コンペ案について

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新国立競技場の候補案2案が昨日公表され、昨晩からのニュースや今朝の新聞などでも大きく取り上げられている。

はっきりいって、建築のコンペが新聞の1面を飾ったり、ニュースの冒頭で報じられるなどということは、(外国では当たり前だけれど)この国では異例中の異例で、私の記憶の中でも初めてのことのように思う。

先のザハの件が大きく報じられた際は、どちらかというとネガティブな報じられ方であり、批判のほうが大きかった。ところが今回はこれからどちらかに決めようという段階であり、どちらになるかわからないという意味でも、また近未来のビジョンに多くの人達が思いを寄せるという意味でも、結果的にとても良い流れになっているような気がする。

思えば先のエンブレム問題もそうであったけれど、どうも建築やデザインというのは専門家の領域になりすぎてしまって、一般の人達が口を挟んではいけないような空気がある。それは政治も同じで、一般の人がどんなに声を上げても、結局密室で全てが決まってしまうという点に無力感を感じている人も多いのではないだろうか。

もっとも今回の競技場コンペとて、これから一般投票で決めるわけではなく、専門家で組織する委員会にかけられて決められるわけではあるけれど、世論の声を無視できないことは先の一連の流れでも明らかであるし、今回もけして一部の人達だけの思惑だけでは決められないだろうと思う。

そういうプレッシャーを今回の応募案公表が担っているのだとすれば、とても喜ばしいことだ。そして今後も国家が関わるような大きなコンペの場合は、このように事前公表をして世論の洗礼を一度浴びせるのが良いと思う。


ところでこの公表案について、私はぱっとみて写真上のA案が伊東豊雄さんで、下のB案が隈研吾さんだろうと予想していた。

伊東さんは前回のコンペにも出していて、その時も自然や環境をテーマにしていたと記憶している。緑豊かな印象のA案はいかにもそれを体現しているように思えたし、一方のB案は柱をテーマに持ってきたシンボリックなデザイン。

隈さんは近年の傾向として「伝統」をテーマにすることが多いし、過去の代表作にも”柱”をシンボリックに使ったものがあることから、これは隈さんの案ではないかと思った。ところが朝日新聞の報道によると、私の予想は逆だったようで、A案が隈さんの案だとのこと。これにはびっくりだった。

これは個人的かつ無責任な予測だけれど、競技場はA案(隈研吾案)が有力なのではないかと思う。コンペ応募時の報道では、今回の建設に一番力を持っていると言われている大成建設の動向が業界で注目されていた。そして大成建設は隈さんと組むことを発表した。この時点で、政治的には圧倒的に隈さんが有利とされていた。

けれど、伊東さんのデザインはそれをも凌駕するポテンシャルがある。これはまだどうなるかわからない。伊東さんのやわらかく斬新なデザインの魅力は、より広く世論を味方にできるだろうと思っていた。

しかしフタを開けてみると、街角調査でもA案の方が圧倒的に人気があるらしい。そうなるとB案の逆転は難しくなる…。

そして正直私もA案が良いと思った。隈さんの、世論を味方につける驚異的な設計力にはただただ驚嘆するしかない。個人的には、伊東さんにもっとがんばってもらいたかったのだけれど。

でも結果はまだわからない。現時点でこういう無責任な予想が立てられるというのも今回の審査方式のおかげとも言える。

中には、今さらながらに「ザハの方が良かった」なんて言っている人もいるけれど、斜に構えるのはそのくらいにして、このコンペの行方を国民の一人として見守り、そして当選案の実現を、今度は建築人の一人として応援したいと思う。

サンタへの手紙

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我が家ではこの時期、クリスマスに欲しいものをサンタさんに手紙を書くことになっています。手紙を書かないと、当たり前ですがサンタさんに届きませんから、プレゼントをもらうことができません。

うちの子は6年生になりますが、毎年これだけは守っています。幼い頃からサンタ教育(フィンランドにはサンタさんが実在していて、ちゃんと届けてくれる)を徹底してきましたので、我が家では恒例の行事となっています。

今年もずいぶん悩んでいたようですが、結局これ。難しすぎてなんだかわかりません。でもきっとわかるのでしょう、サンタさんには。

「サンタの住所を教えて」というので教えました。フィンランド・ロバニエミにあるサンタクロース村です。ここにはちゃんとフィンランド公認の本物のサンタさんがいます。私も会いに行ったことがあるのですから間違いありません。

さて今年も望み通りのものをもらえるでしょうか。
クリスマスイブの夜をお楽しみに!

We’re ready for SW!

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いよいよ本日からスターウォーズ最新作の公開。私はようやく解禁となった朝の情報番組からテンションが上がりまくっています。我が家の窓前は、クリスマスそっちのけでこの通り。

このフィギュアは数ヶ月も前から奥さんがせっせと買い揃えてきたものです。そして予習のため、もう何度観たかわからない前作までのDVDをまたせっせと再生する日々。もちろん、息子(パダワン)も前作までの流れは完璧にマスターしています。

スタッフにスターウォーズの話を振ると、予期せぬ答えが。
「スターウォーズって観たことないんですよね」

スターウォーズヲミタコトナイ!?最初、意味が分かりませんでした。
スターウォーズを観たことない人がいるなんて!

でも考えてみたら、旧3部作の公開時は我々世代ですら産まれて間もない頃のことです。私は小学生の頃父に連れられて、渋谷の映画館でスターウォーズを観たのを今でも覚えています。ストーリーは覚えていませんが、ダースベイダーとデススターの恐ろしい映像だけが脳裏に残っています。(これってトラウマ?)

その後、新3部作の皮切りとなる「エピソードI」の公開は1999年ですから、我々が結婚しフィンランドに渡る直前のこと。ある意味私の人生における”エピソードI”でした。

そして今回の最新3部作の皮切りとなる「エピソードVII/フォースの覚醒」は、既に明日の特等席のチケットが3枚押さえてあります。あるときは親と、あるときはパートナーと、そして再び家族と。

スターウォーズは、単なる娯楽映画の枠組みを越え、我々世代には何代にもわたって語り継がれる”神話”のような存在なのかもしれません。

O邸新築工事/杉並区

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構造規模 木造2階建て
施工会社 未定
竣工予定 未定

『川風の家』 が売りに出されます

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突然ですが、2012年に竣工した「川風の家」が売りに出されることになりました。

お仕事の都合で転居しなくてはならなくなり、我々と一緒に建てた家を手放さなくてはいけなくなってしまったとのこと。まだ築4年弱の住宅です。最初はびっくりでしたが、売却にあたっては、設計者としても可能な限りお力になりたいと思っています。

今回の売却における仲介は、タカギプランニングさんにお願いすることになりました。この暮れ(12/28頃)にはタカギプランニングさんのサイトその他での告知がはじまると思いますが、クライアントのKさんより「リオタデザインのファンで大切に住み継いで下さる方がいれば、是非そういう方を優先したい」とのありがたいお申し出を頂き、このたび先行して告知を出させて頂くことになりました。

売り出し価格はズバリ「3,650万円」です。
(12/23現在|もちろん土地+建物込みです)

ただし、ご家族のご事情もあり、ご入居可能時期は2016年4月1日以降となります(応相談)。言うまでもなく家は一軒しかありませんので、お住まいになれる方もひと組のみです。

年明けの1月17日(日)(予定)に内覧会も予定しているそうです。埼玉エリアで新居をご検討中の方は、是非この機会にご検討下さい!


『川風の家』
http://www.riotadesign.com/works/12_kawakaze/

所在地:埼玉県志木市(東武東上線「志木駅」よりバスで約10分)
構造:木造 地上3階建
敷地面積:66.30m²/20.05坪
建築面積:35.30m²/10.67坪
法延床面積:84.51m²/25.56坪
竣工: 2012年3月
施工: 堀尾建設


川風の家のクライアントは、実は息子の幼稚園時代の”パパ友”でした。人見知りの私が、唯一仲良く会話を交わすようになったのがクライアントのKさんで、我が家とは文字通り家族ぐるみのお付き合いをさせて頂いています。

そんなKさんから家づくりを依頼され、それはもう張り切って腕まくりしていた矢先に、先の東北大震災は起こりました。

さすがに私の心も折れかけましたし、軒並み進みかけていた計画が凍結されてゆく中、Kさんだけは「今家を建てることに何の迷いもない」とおっしゃって下さいました。

事務所を主宰する者として最悪のことも考えていましたから、この言葉がどんなにありがたかったことか。この家は「川風の家」と名付け、自然エネルギーを最大に活かした家にしようと考えました。



敷地近くに流れる柳瀬川周辺には、「川風」と呼ばれる風の流れがあります。敷地は住宅密集地の中にありますが、この地域風を吹き抜け上部より掴まえて、家の中を循環させるというのが、この家の骨子となっている考えです。

難のある日照も、吹き抜けと北側のトップライトからふんだんに採り入れています。冬期には深夜電力利用による蓄熱床暖房が、リビングエリアを温めてくれます。

また釣ってきた魚をその場でさばいて友人に振る舞いたいとおっしゃるご主人のために、キッチンとダイニングは居酒屋風土間キッチンになっています。今ではうちでも定番の土間キッチンスタイルですが、はじまりはこのキッチンからでした。



そしてキッチン上の吹抜けは子供部屋とつながっています。キッチンに立ちながら、上に話しかければ子供と会話することもできます。

この家の子供は、このキッチン上の吹抜けから、テストの結果をおそるおそる下に吊り下げて渡すのだとか笑。私がこの家で最も気に入っているポイントの一つです。


個室はとても小さいのですが、手前に踊り場があり、ここが子供たちの格好の遊び場になっています。秘密基地のように押入の上によじ登るタラップも設けました。ここからの景色もなかなか格別なのです。


また特徴的なのは玄関。こんなに開放的な玄関は、後にも先にもこの家だけかもしれません。これもKさんご一家のライフスタイルから生まれたものですが、下町の雰囲気を残す街角に、昔ながらの土間空間のような場所を作っています。

とてもオープンなKさんご一家は、もともとこの地にお住まいで、玄関を開け放ち、近所の子供たちがいつでも入ってこられるようにしていました。はじめてお邪魔した時も、どうして玄関が開けっ放しになっているのか不思議でしたが、そのくらいオープンに暮らすというのは今どき珍しいことかもしれません。

そんなに開放的に暮らせない!?
ご安心下さい。ちゃんと曇りガラスの建具によって、ここはちゃんと仕切ることができます。防犯ガラスによって、防犯対策もばっちりです。

網戸もありますから、もし夏に開け放つことができるようでしたら、ここを通る風が階段を伝って建物の中を駆けのぼってゆくことでしょう。

この土間玄関は、釣り好きのKさんが、ここに座って釣りの仕掛けを作っているシーンをイメージして設計しました。この土間の段差部は、すべて引出収納になっていて大容量の収納が隠されています。

下足入れも変わっていて、「各自ロッカー方式」。4人の家族が自分の領域を持って、それぞれに自分の荷物をしまえるようにというご意見を取り入れています。



実際、この家は最高のロケーションの中にあります。

すぐ近くには柳瀬川が流れ、橋から川底を覗くと、大きな魚がたくさん泳いでいるのが見えます。夏には浅瀬で川遊びやバーベキューをしている人もたくさんいます。川沿いには桜並木があり、毎年花見客でも賑わいます。そして土手にはジョギングや散歩を楽しむ人たちもいます。

徒歩数分のところには大型ホームセンターもあり、関越道にもアクセスの良い浦和所沢バイパスのすぐ近くでもあります。首都高速「浦和南IC」までも約15分のアクセスです。

最寄り駅となる志木駅は、東武東上線のほかにも有楽町線や副都心線、東横線などが乗り入れており、池袋はもとより、渋谷や横浜にも乗り換えなしで行けます。池袋まで20分、渋谷までは30分ほどです。志木駅前には丸井などもあり、程よい賑わいもあります。(リオタデザインもあります笑)



冒頭に書きましたように、暮れの12月28日頃より一般告知がはじまります。タカギプランニングさんのお話でも、建物・環境共に申し分なく、すぐに買い手が付くだろうとのことでした。

「リオタデザインの設計した家に住みたいけれど予算が厳しい」とか、「子供の入学時期に間に合わせたい」などのご事情をお持ちの方は、是非前向きにご検討下さい。ただし、実際に入居できるのは2016年4月1日以降となります。

お問合せは以下まで。
・リオタデザイン (担当:関本 riota@riotadesign.com)
・タカギプランニング (担当:野口 info2@t-p-o.com)

この暮れに、どうか家族会議をお願いします!

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