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Channel: リオタデザイン|建築設計事務所
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ラジオ出演のお知らせ

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急な話ですが・・

明日の朝(18日),ラジオに出演することになりました.
生放送です.

TOKYO-FM(80.0MHz)
「中西哲生のクロノス」
AM6:00~9:00

私が出演するのは,
7:20 「追跡」 というコーナーと,
8:38(8:20くらいになる可能性もあり)「クロノス+(プラス)」
という2つのコーナーです.
出演時間は,それぞれ5~7分くらいでしょうか.
北欧をテーマにお話しすることになると思います.

どうしてこんなことになったのかという経緯は,また後日書きます.
忙しい朝に,なかなかタイミングが合わないかもしれませんが,お時間がありましたらどうかチューニング下さい.

18日の番組表はこちらから.
http://www.tfm.co.jp/timetable/?date=20140918


クロノス出演

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昨晩,急遽お知らせしましたように,今朝TOKYO FMの「クロノス」という番組に出演させて頂きました.生放送と聞いて完全にビビっていたんですが,なんとか無事こなすことができました.聴いて下さった皆様,ありがとうございました.

ちょうど一週間ほど前,当番組のディレクターさんよりご連絡を頂きました.以前取材を受けたライターさんからのご紹介だったようで,ちょうど9月は住宅などをテーマにゲストからお話を聞いているとのこと.私からは北欧をテーマにお話しを伺いたいとのことでした.

しかし,ディレクターさんからの次の質問に思わずフリーズ.
「関本さんが北欧で学ばれて,設計の中で生かされていることって何ですか?」

え!?
いや,一言では言えないというか・・そもそもいつも仕事で「北欧」のこと考えているわけではないというか・・.そう,目の前の現実的な条件を整理したり,クライアントのご要望をその中にどう取りこむかという対応で正直精一杯なんです.

えっと,なんだろなんだろ.でもきっと,どうして北欧に惹かれたかということも含めて,現在の仕事に流れているものはあるはずですよね.今回はそういうことを考えるいい機会かも,ということでお引き受けしたまでは良かったのですが・・.

生放送なので,当日の質問事項などは予め送って下さるということだったのですが,これがなかなか届かず,何時にどのスタジオに行けば良いかなどもよくわからず・・ということで,いろいろはっきりしたのがようやく昨晩の話.朝も早いし,生だし,ということで昨日の晩はバタバタ.緊張してなかなか寝つけませんでした.


今朝スタジオに入った印象としては,自分の想像とは異なり,フロアはずいぶんこじんまりした印象でした.全国ネットという妄想もあったかもしれません.これはクライアントが着工する敷地を見て,思わぬ小ささにびっくりするようなものかもしれませんね.

ナビゲーターの中西哲生さんも高橋万里恵さんもとても気さくで,本番は比較的リラックスして望めました.本当に曲がかかっている間などは普通に雑談をしているし,スタジオからふらっと出て行ったりして,こっちの緊張とは対照的にさすがに慣れているのだなと感心しました.


たとえば出演直前の,中西さんや高橋さんとの会話.

私「毎日生放送なんてすごいですね.信じられないですよ!」
高橋さん「いや,建築の仕事の方が全然すごいと思いますけど笑」
中西さん「普通にサラリーマンが電車で職場に行くようなもんですよ.慣れもあるでしょうけどね.あぁ仕事これだけだったら,この後とかもゴルフとか行けるんだけどなー」
と,終始リラックスモード.

私「そうそう,うちのスタッフが中西さんのサイン欲しいそうです」
中西さん「あ,全然いいですよ!」

というわけで台本の片隅に頂いちゃいました.
中西さん,気さくに応じて下さってありがとうございました.
(ちゃんとスタッフに渡しましたよ)

高橋さんには,吉祥寺によく行くということで,カフェmoiの地図を描いてあげました.「行きます!」とおっしゃっていたので,moiの岩間さん,その節はよろしくお願いします.


話は北欧との出会いから,設計の考え方,北欧らしさのこと,視聴者に対するアドバイスなど.また,後半の出演時には北欧での生活のことや,北欧家具の魅力,選ぶ際に気をつけることなどお話しさせて頂きました.最後の方はほとんどアドリブでしたが.

私としては”普通”とはほど遠く,カミカミだった印象なのですが,聞いた方は「落ち着いていた」「流暢な感じだった」と言って下さったので,なぜそのように聞こえるのか不思議に思いつつ,”事故”なく終わることができてほっとしているところです.

皆さま,ご静聴ありがとうございました.

この時期

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この時期の現場は酷ですね.
なにが酷って,一度出かけたら帰って来たくなくなる.現場に根っこが生えて,のんびり空でも眺めて,問題が起きたって「なんとかなるさー」とおおらかな対応もできるってもんです.

もっと酷なのはこの時期の事務所仕事.
窓からはそよそよといい風が入ってきて,なんでこんなところで仕事してなくちゃいけないんだろう?という疑問と闘い続けることになります.

もっとも厳しい冬と夏の日は,この上なくこの設計という職業を選んだことを神に感謝してしまうわけですが・・

構造のこと

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「建築知識」(エクスナレッジ)にて,構造家の山田憲明さんが木構造についての連載を持たれているのですが,今月10月号では山田さんに構造をお願いした「隅切りの家」の構造解説をして頂きました.眼前の桜並木を取りこむ八角形の屋根をした住宅です.

自分が設計した住宅は,通常取材なども自分が窓口になりますし,その解説や構成のコンセプトも意匠設計者自らがスポークスマンとなるものですが,今回は構造家である山田憲明さんがご自身の仕事の解説として記事を書かれており,このような機会は滅多になく,大変興味深く読ませて頂きました.

実のところ,意匠設計者と構造設計者との間でも,もちろん十分なコミュニケーションはなされているのですが,それらはお互いの業務を補い合う関係であり,それぞれの職務の深い部分まで踏み込んで話すことはあまりありません.

それは「こんな風にできますか?」「できますよ」という関係であって,どういう理屈で,どのようにそれを可能にするかというのはそれぞれの職務になるので,それをわざわざわかりやすく解説しあうなどというのは野暮というもの.プロとプロの仕事というのはそういうものです.

でもそれをこんな風に解説されると,そうかぁと,根っこの部分では理解していたつもりでしたが,あらためてそんなことまで考えて下さっていたのだなぁと(当たり前なんですが)嬉しくなりました.

建築の設計では,より専門的な設計技術が必要になるときは,我々だけでは手に負えず,構造や設備などそれぞれの仕事のスペシャリストに仕事をお願いすることがあります.

その関係は,お互いを尊敬し合える関係でなくてはならず,そうした意味で,山田憲明さんは私が最も尊敬し信頼の置けるパートナーの一人です.今後も私の凡庸な頭ではどうにもならないムズカシイ案件の折には,どうかお知恵を貸して頂ければと思います.


ところで学生時代,私は構造が大の苦手でした.

ピンとか固定端とか,はたまた回転とか座屈とか,算数嫌いの子供のように,それらが出てきた瞬間にチンプンカンプン,いつも拒否反応を示していました.全然楽しくない!自分はデザインだけをやっていたいと何度願ったことか.

けれども自分で仕事をするようになってわかりました.机上の空論ではなく,実際にそこに立ち上がった躯体を見れば,この梁なら大丈夫そうだなとか,このはね出し厳しそうだなということが直感として理解できるようになりました.

やじろべえが良い例です.
両側に等しい重りをつければ,やじろべえはフラフラ揺れながらも倒れることはありません.この時の足元のあり方が「ピン」だということです.

でもやじろべえの足元を台座に突き刺して固定してしまえば,片側に少しばかり重い物を乗せても釣り合っているかのように見せることもできます.この時の足元は「固定端」で,いわゆる剛による構造だということです.

そうかあ,建築の構造はやじろべえなんだ!そう考えたら,なんであんなに単位を落としまくっていたのかわからないくらい構造が楽しく,身近なものになりました.

建築の構造は楽しい!今では心からそう思えます.
そして自分に手に負えないときは,山田さんみたいな優秀な構造家がいるのですから,信じてお願いすれば良いのです笑

山田さん,エクスナレッジさん,今回の執筆ならびに掲載ありがとうございました!

【竹林の家】オープンハウスのお知らせ

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茨城の守谷で進めていた住宅が間もなく竣工します.
敷地は通りから少し奥まった位置にあり,南側の斜面には一面の笹と竹林があり,一見すると緑に囲まれた砦のような,不思議な雰囲気を持つ場所でした.

愛犬が走り回れるドッグランのような庭をつくるため,建物は北側に寄せ,通りからの圧迫感を軽減するために,屋根はやや急傾斜の切妻屋根としました.
南側の庭とはフルオープンの引戸とウッドデッキによってつながり,吹抜けからはふんだんに自然光を採り入れています.

【竹林(たけばやし)の家】オープンハウス
日時:2014年9月28日(日) 13:00~17:00ごろまで

場所:茨城県守谷市本町
車:常磐道谷和原ICより約10分
電車:つくばエクスプレス『守谷駅』より徒歩約18分

見学ご希望の方にはご案内をお送り致します.関本までメール下さい.
riota@riotadesign.com


現在現場は急ピッチで施工中!(終わってないんかい)
以下現場の様子をチラ見せ.どうです,イイ感じでしょう?




やりたいように

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先週末は竣工検査.なのに現場は絶賛工事中・・
植栽はおなじみの湊さん.

せきもと「いつもこうなっちゃうんですよね.設計がわるいのかな」
みなと「でしょうね」
せ「やっぱ細かすぎるんでしょうか」
み「尋常じゃないですね」
せ「・・・」
み「先生とは3回くらい仕事しないと無理ですよ」
せ「でしょうか・・」
み「でもそうやりたいんだからしょうがないですね.
人間やりたいようにやるのが一番です」

やりたいように・・
最近私にズケズケ言ってくれるのは湊さんだけです.

ビストロ・ド・タニ

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ビストロ・ド・タニをご存知でしょうか?

いえ、この場合は知らないと答えて下さった方が好都合です。浦和にあるフレンチレストランで、我々が長年通うお店です。昨日は身内で集まり食事会がありました。

このお店でお料理を頂くといつも思うことがあります。これ都内の有名店で食べるよりずっと美味しいんじゃないかということ。

いや私もそこまでの食通ではありませんから、都内の有名店を制覇しているわけではありません。専門的なこともわかりません。けれども素人ながら言わせてもらうと、これまでいろんなものを食べてきた中でも、ここの料理は確実に数本の指に入ります。それが浦和の目立たぬ街角にぽつねんとあるのです。

こうしたことを、すぐに自分の仕事に結びつけてしまうのは私の悪い癖ですが、それでもやはり思うのです。あぁ我々の仕事と同じだなと。

私の事務所リオタデザインは埼玉にあります。私自身生まれも育ちも埼玉です。独学で建築を学びテレビにも引っ張りだこな安藤某さんと異なり、私の名前を出しても一般の方はきっと誰も知らないでしょう。同業の建築家だって怪しいものです。知らないと言われたって文句の一つも出てきません。

でも私のクライアントにはもしかしたら思って頂けているんじゃないかと思うことは、これ都内の著名事務所に頼むよりずっといいんじゃないかということ。(図々しいですが…)

たぶん私の事務所が青山や六本木にあったら、ちょっと状況が違うんじゃないかと思うんですね。ビストロ・ド・タニが青山や六本木にあったら、私はわざわざ食べに行かないのと同じように。

誰でも知っている有名店ではなく、知る人ぞ知る近所の美味しいお店。料理界的にはどんな位置づけかは知らないけれど、自分にとってはどこよりも美味しいと思えるお店。

今日のビストロ・ド・タニは予約客でいっぱいで、一般客はお断りの札が出ていました。予約を入れてある我々にとっては、優越感を持って入店する瞬間でもあります。

清潔感に溢れ、スタッフの目が行き届いた店内。過不足ないホスピタリティー。そういうお店っていいなと思うのです。

【竹林の家】オープンハウス終了

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本日,竹林の家オープンハウスを無事終了しました.
関係者の皆さま,どうもお疲れさまでした!

竹林の家はここ最近の家ではかなりシンプルな部類の住宅となります.内部は作り込みを抑え,形も切り妻屋根に片流れのアプローチ.プランも言っちゃ何ですが,ごくベーシックな間取りです.前回のDIVEのように,アクロバットな構造もありません.



けれど仕上がってみて,私はとてもいい住宅になったなと思っています.クライアントのささやかなこだわりが随所に散りばめられていて,日は燦々と差し込み,外と大胆につながり,風は抜け,程よいスケールのダイニングがある.

雑誌の表紙を飾る家ではないかもしれませんが,私はこういう家が好きです.人の幸せって,こういう形をしているんだと思うんです.




オープンハウスを終えて,夕景を眺める瞬間が好きです.

家に灯りが点ると,命が吹き込まれたように感じます.前日まではそれどころではない騒ぎだったので,こうして最後に静かに家を眺めると,あぁ終わったんだなって感慨を覚えます.またひとつ家が生まれて,そして生まれた瞬間に我々は去って行きます.

少し寂しい瞬間でもあります.



だめなんです,ほんとに

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私は現場で固く誓っていることがあります.それは設計を現場で安易に変えないようにしようということ.現場で安易な変更をすれば工務店の段取りも狂いますし,追加費用も発生して結果的にクライアントにも迷惑をかけることにつながります.

だからクライアントにも,現場に入ったら変更はできませんよと予め釘を刺すのです.だめなんです,ほんとに.

今日は「西荻の家」上棟がありました.
組み上がった骨組みを眺め,足場を登り,空間がどこからどんな風に見えるかの確認作業.これは何度経験してもわくわくします.そしてキラリ,私の目はある場所を見付けてしまいました.「あそこ,イイんじゃない?」

そこは子供室の上に設えたロフト.収納をもっと増やしたいというご要望から,小屋裏収納を作りました.もちろん単なる収納ですから,窓なんてないわけです.けれども思いました.「ここに窓があったら,きっと楽しい!」

でもだめなんです,ほんとに.現場での変更は御法度なんです.だからクライアントがこのあと来たって,絶対このことは黙っていようと思うのです.ロフトなんて絶対上がらせるもんかと.

ただ,ここからの展開は現場に居合わせた関係者は皆知るところなので,ありのままに書きますが,クライアントが到着するやいなや,
「〇〇さん!ロフトロフト!ここ窓つけましょうよ!!」
そう叫ぶ設計者がいたとかいないとか.

ついでにいえば,ここにも,あとここにも窓つけましょうよ,窓!と,このほかに3箇所も窓が増えまして,クライアントといいねいいね!と大いに盛りあがったとか,感謝されたとかしないとか,そういう話です.

弁解するなら上の写真です.ここに窓つけましょうという提案を受けて,とっても幸せそうな表情のクライアント.だからだめだって言ってるじゃないですか!

お施主さんもわがままですね?

【トンガリの家】オープンハウスのお知らせ

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ショートケーキの先端を切り落としたような,その三角敷地へのプランニングは,まさに格闘というに相応しいものでした.敷地の先端からは遙か多摩丘陵までを見通すことができ,計画においてはまずこの眺望を取りこみ,またこの変形地ならではの合理的な形と架構を追い求めました.

屈曲した屋根架構には立体プレカットを導入し,その複雑なフォルムを板金仕上げによって包んでいます.角度を振られた壁や屋根面はまた,焦点を喪失させ,不思議な視覚的効果を室内にもたらしています.随所に仕込んだ遊びのような設えとともに,どうか隅々までご見学下さい.


【トンガリの家】オープンハウス
日時:2014年10月18日(土) 11:00~17:00 ごろまで

場所:東京都日野市豊田
JR中央線「豊田駅」南口より徒歩3分

見学ご希望の方にはご案内をお送り致します.関本までメール下さい.
riota@riotadesign.com

歳とった

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最近,歳とったなぁと思うことが多い.いやになる.

まず物忘れだ.自分が言ったことを覚えていない.スタッフに指示をして,その通りにやったのに「どうしてそうしたの?」と真顔で聞いてしまう.

次に相手が言ったことを覚えていない.
クライアントとの打合せは,目の前にクライアントがいるときは真剣に話を聞いているのに,次の打合せが始まったらもうだめ.あれはどこの誰が言っていたことだったのか,あそこをこうしたいと言ったのは,どのクライアントだったのか思い出せない.

だから担当スタッフは私専属の秘書みたいなものだ.あれって何だっけ?という私の突然の質問に即答できるよう,わが優秀なスタッフ達は常に訓練されている.

あと新しいことが入ってこない.これは最近気づいたことで衝撃だった.
たとえば音楽.電車などの移動中によく音楽を聴く.ところが入れている音楽のラインナップは,ほぼ20代の頃に聴いていた音楽と変わっていないことに気づいた.

10年前のヒット曲などつい最近の曲だと思ってしまう.20年前でも全然古く感じない.これがやばいのだ.今ハタチの子ならその頃生まれていないのだから.

あとわがままになった.自分がそうしたいと思ったら,そうするようになった.我慢をしない.仕事でもそうで,現場は大変だろうなと思っても平気で鬼のようなことを言ってるし,設計もすぐに変更する.昔は何をやるにももっと慎重だったような気がする.

我慢をしないのは人に対してもそうで,年下の若者に対して「こいつわかってないな」と思うと,すぐ説教をしてしまう.自分は教えてあげているつもりなのだけれど,きっと相手はうっとうしいと思っているに違いない.でもそういうことに対しても,何も感じなくなった.「そう思うんなら,それでいいんじゃない?ふふ~ん」となぜか余裕なのである.

また同世代の人間と会うと,無意識に相手の”若々しさ”をチェックしてしまう.これには悪意はない.ないのだけれど,心の中では勝手に(勝った)とか(負けた)という声がこだまする.先日会った知人は「そろそろ老眼でね」とこぼした.涼しい顔をしていたけれど,心の中ではガッツポーズしている.

自分だけは若いつもり.はい,これが老化の始まりです.
でも大丈夫.僕だけは大丈夫.

休日

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「どっか連れてってあげようか」
「え,べつにいい」

親というのは勝手なもので,たまの休日、自分の体が空いていると子どもをどこかに連れて行こうとする.子どもの中で,もう親がいなくてもいい世界が出来上がりつつあることに気づいていない.

ピンポーン
友達がやってきた.

じゃあ,お父さん出かけてくるね.

似顔絵

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打合せをしていると,子どもに似顔絵を描かれることがよくある.
これは秀逸.迷いのない線がいい!


タニタ

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今日はスタッフを引き連れて,雨樋のタニタさんの本社にお邪魔してきました.いろいろ板金絡みのヒントを頂こうという魂胆だったわけですが,予想以上に収穫がありました.

まだ製品になる前の試作品の数々も見せて頂いたのですが,早くもうちの設計で使いたいものばかり.これからのリリースが楽しみです.

その後社長以下,社員さんとも近くの中華屋(タニタ食堂?)で呑みながらの意見交換会,とは名ばかりの,ここでは書けない話9割方の”イキった”話が多く飛び出しまして,ほんとここでは書けないんですがすみません.

というわけで,ほぼお見せできない&書けない話でした(なんのこっちゃ).
谷田社長,ありがとうございました!


ビーンズコスモス

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本日「トンガリの家」の引渡しがありました.
通常引渡しといえば,修正箇所をチェックして,鍵を渡しておしまいなのですが,この家にはまだまだ大切な儀式が残っています.そう,アートピースの挿入です.

クライアントの知人であり,ミラノ在住の美術家・廣瀬智央さんとは計画段階で渋谷でお会いし,今回の住宅とコラボレーションできるとしたら,どのようなことが可能かについて話し合いました.

もちろんアートの制作には途方もないお金がかかることもあるので,そんな大それた事はできませんが,外部にも開かれたものであること,ご家族の生活の一部になる場所に設けることなどを確認し,トンガリ窓の脇に開口部と共に設けることにしました.

作品は「ビーンズコスモス」.豊穣のシンボルである豆(大豆や小豆など)をアクリルの中に閉じ込めた廣瀬さんの代表作品ですが,今回はこれに加えクライアントのご家族や,日野の場所性を暗示した情報をタイムカプセルのように封じ込めてあります.


工務店さんとのお引き渡しが終わった後,厳かにそれは行われました.


そうっと取り出されたアートは静かに壁の中に・・


壁にぴったり!よかった.嵌まった瞬間,難解なパズルの最後の鍵(ピース)がやっと差し込まれたような気がしました.

隣家の緑が室内に飛び込んできます.とってもきれいです.不思議な視覚効果ですが,このキューブが壁を貫通して,向こうの景色が室内に滲み出してきたかのような錯覚を覚えます.この敷地の場所性,空間,そしてご家族がひとつになった瞬間でした.これにはクライアントも大喜び!


実はこの壁の中には小型LED照明も仕込まれています.これが夜になるとぼうっと光るのです.ただ,あまりに繊細なので昼にはわかりませんが.これを早く暗くなってから見たい!

この照明検討では照明器具メーカーのDAIKOさんや,照明デザイナーの梅田かおりさんにもご協力頂きました.たくさん,色んな人を巻き込んでこの家はできています.


明日はいよいよオープンハウスです.

クライアントは2012年暮れの「DONUT」オープンハウスに初めていらしてから,我が事務所のオープンハウスは一度も欠席なしの皆勤賞.リオタデザインの熱烈なファンと言い切って憚らない,こんなクライアントに恵まれ私も幸せ者です.

当然今回のオープンハウスにも気合い十分!
オープンハウスに向けて家具も全て揃えて下さり,明日はかなり完成度の高いお披露目になりそうです.どうかお楽しみに!

情報はこちらより.
http://www.riotadesign.com/blog/141007.html


こんなところも・・笑


【トンガリの家】オープンハウス終了!

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昨日,「トンガリの家」オープンハウスは無事終了しました.
秋晴れ,駅近,都内ということもあってか,いつもより多くの方に来て頂くことができました.いつもの常連さん,久しぶりに顔を合わせる方,初めましてな方,皆様足を運んで下さり,本当にありがとうございました!



今回の住宅は,三角形の変形地に建つ三角プランの家.その複雑な屋根形状とは裏腹に,内部構成は明快で見所のわかりやすい家だったかもしれません.

その大胆な屋根架構など,空間としての面白さもあったと思いますが,いらして下さった皆さんの様子を見ていると,空間全体のことに加えて,前日のブログに書いたビーンズコスモスや,ロフトの展望窓,エントランス脇にちょっと設けた光のニッチなど,ちょっとした遊びのスペースに,皆さん歓声を上げて面白がって下さいました.

この家の設計のために考えたことはもちろん山ほどあったのですが,今回は説明不要でしたね.




ただ今回のような困難山積みの家?というのは,そう毎回できるわけではありません.正直しんどいです・・

それを乗り越えるためには,構造家などの協力も不可欠ですが,心強く伴走して下さるクライアントのスタンスというのが,とても重要だということをあらためて感じます.私はそれを共犯関係と言っていますが,”危ない遊び”を一緒になって楽しんで下さるパートナーがいなくては成立しないのだと思います.


オープンハウス終了後には,クライアントが打ち上げの席を用意して下さいました.我々の”作戦”が成功裏に終わったことを,共犯者とアジトで喜び合う,そんなところでしょうか.

肩の力が抜けて,設計の打合せでは話さなかったような話がポンポンと飛び出します.我々以外にどんな建築家がご依頼の候補に挙がっていたのか,ファーストプランを正直どんな気持ちで受け止めたのかなど,根掘り葉掘り聞いてしまいました.

もう私はお腹が痛くなるほど笑いました!
オープンハウスの日に,終電で帰ったというのも初めてのことです笑

最後にビーンズコスモス.昼の光ではLEDの灯った様子をお見せできませんでしたが,夜のその光景は本当に幻想的でした.トンガリの家,実に壮大な作戦でした.ミッション終了.関係者の皆さま,お疲れさまでした!

オブジェ

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研究者であるクライアントより「幸せ」についての調査協力を頼まれた。1日のうちで、幸せを感じた瞬間を5枚写真に撮って欲しいというもの。

そもそも、1日という限定された時間で「幸せ」を感じる瞬間なんて5回もあるだろうか。そんな疑問を感じつつ引き受けたのだけれど、面白いもので、意識していると意外と頻繁にその瞬間はやってくる。もちろんささやかなものだけれど。

これはその一枚。
昨日息子は幼稚園から通っている美術教室の行事で、横浜美術大学の学園祭に行ってきた。行く前は面倒くさそうな感じだったのに、帰ってきての第一声は「ちょー楽しかった!」

これはその学園祭で、彼のお小遣いで買ってきた品々。彼がそのどこに惹かれて買ったのか、想像しているだけでちょっと楽しい。で何より、スポーツも勉強も落ちこぼれの彼が唯一続けている美術の、美術だけを教える美術大学の学園祭に行って「ちょー楽しかった」と言ってくれたのがなんだか嬉しかった。

子供には好きなことだけをやっていてもらいたいなあ。彼が選んだこのキッチュなオブジェを眺めながらパチリ。

ユーミンがユーミンであるように

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好きなアーティストの新譜を買って,がっかりすることがある.曲調がガラリと変わっている.人はそれを「発展」であるとか「革新的」であるとか,体の良い言葉を与えるけれど,本当はわかっている.最初のやつが一番良かったと.

創造を生業とする仕事は難しい.創造する側は常に自分の殻を脱ぎ捨て,新しい自分を発見したいと思う.それは時に勇気と称されることもあるけれど,実際には違う.退屈こそが最大の脅威.マンネリを避け,新しくなくてはいけないという強迫観念が我々を襲う.新しさこそが創造であると.

ところが社会の受け止め方は違うのだ.定まった価値をいかに持続させるか.それこそがロングセラーの秘訣である.子供の頃あって,今なお普通にあるもの.偉大なるマンネリズム.いや,それを私は普遍性と呼びたい.

プランニングをしていてふと気づく.またこのパターンかと.世に建築のスタイルは無数あれど,なぜ自分はこの枠の中に収斂してゆくのか,自分でも説明が付かない.気づけばこれなのだ.そして少し嫌になる.これは自分が小さな枠の中に囚われ,もっと大きな価値が見いだせていないのではないか.退屈こそが最大の脅威.新しくなくてはいけないという強迫観念が私を襲う.

ところが社会の受け止め方は違うのだ.定まった価値をいかに持続させるか.それこそがクライアントを満足させることのできる唯一の方法なのである.だって,クライアントは”リオタデザインのカタログ”を見て決めたのだから.開けたら違う商品が入っていたのでは,クレームになってしまうのである.

それを私は普遍性と呼びたい.
サザンがサザンであるように.ユーミンがユーミンであるように.

第9回設計事務所カフェ

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友人建築家・奥山裕生さんが主宰されている「設計事務所カフェ」なるイベントに声をかけて頂きました.11月のイベントは私がしゃべります.

■設計事務所カフェとは? (以下奥山さんの資料より)
設計事務所に就職をしたいけれど,設計事務所って実際はどんなところなのだろう?今,自分は何をすべきなのだろう?そんな疑問にお答えしつつ,お互いの交流と応援を目的とした集まりが「設計事務所カフェ」です.日曜日の午後,コーヒーでも飲みながら,設計事務所の理想と現実を聞きにいらっしゃいませんか?

そして以下はその告知となります.


【第9回建築学生のための「設計事務所カフェ」】
ゲスト:関本竜太

■日時2014年11月30日(日) ※申し込み締切10月30日
開場 13時05分
開始 13時20分
終了 16時20分
■場所板橋区向原ホール1階洋室
板橋区向原1丁目18 番17 号
(有楽町線・副都心線「小竹向原」駅3番出口徒歩7分)
■定員 30名
■参加費1000円(飲み物・スイーツ・会場代込み)
■対象建築学生または卒業生
設計事務所勤務のスタッフの方も歓迎します。
※建築家の方は、後方の傍聴席を用意しております。是非、ご参加くださいませ。
■内容ゲスト建築家にインタビューする形で進行します。
☆ 建築学生時代の過ごし方
☆ 設計事務所の就職活動方法
☆ 設計事務所勤務時代に学ぶべきこと
☆ 設計事務所開業に必要なこと
☆ 施主との付き合い方
☆ 工務店との付き合い方
☆ 今後の設計事務所の目標

■申し込み
以下のFacebookページより.FBアカウントを持っていない方は,以下の奥山さんの事務所まで直接メールして下さいとのことです.イベント後に希望者は忘年会もあるそうです.

第9回設計事務所カフェのFBページ
https://www.facebook.com/events/456084807863030
設計事務所カフェ 交流忘年会のFBページ
https://www.facebook.com/events/921957377833820
奥山裕生設計事務所
yusei2000@nifty.com

☆締切は10月30日とのこと.すでに定員の半分以上埋まっていて,空きはわずかだそうです.お申し込みの方はどうかお早めにどうぞ!

O邸新築工事/さいたま市

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構造規模 未定
施工会社 未定
竣工予定 未定

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